原発事故から10年

福島第一原子力発電所に積みあがる高レベル放射能汚染水タンク群
  • SDGs (持続的開発目標)と原子力発電

SDGs(持続的開発目標) において原子力発電は二酸化炭素排出をしないエネルギーの1つとして提示されています。しかし、自然の循環の中で消費量以上の補充され、環境に影響が少ない、水力、風力のような「再生可能エネルギー」ではありません。原子力発電では安全に稼働しても必ず高レベル放射能廃棄物が産出されます。この廃棄物は現在の技術ではガラス固体化し保管する方法しかなく、安全なレベルまで放射能量が減少するのに、なんと数万年から10万年かかります。(以下の原子力発電環境整備機構  資料より)

出典: 原子力発電環境整備機構 資料より
  • 原発事故から学ぶこと

10万年後の世代にまで、非常に危険な廃棄物の管理を負わせるシステムです。すでに冒頭の写真のように10年前の事故での放射能汚染水が年々積み上がっています。先週のNHKの原発の特集番組では、廃炉にするにも、産出される廃棄物の量に応じて50年から300年の期間がかかり、多大なコスト(番組では8兆円と試算)がかかります。さらに全国にある原子力発電所を再稼働すれば、さらに高レベル放射能廃棄物が増えます。またその処分方法、場所も決まっておらず、発電所敷地内に保管されているのが現状です。 この技術は循環システムの観点からは、現段階において明らかに「破綻しているシステム」です。 私たちはこの世界最大規模の事故から学び、既に産出してしまった放射能廃棄物は、このような技術を容認してしまった我々の責任で最大限の対策で保管し、今後は行き場の決まっていない危険度の高い廃棄物を新たに作らないようにすべきでしょう。この発電方法を継続することは倫理的に問題があり、経済的にも、健康、環境の観点からも合理的ではありません。

  • カーボンゼロの前に放射能ゼロの達成を

政府により2050年に温室効果ガス排出をゼロにする方針が示されました。これは気候変動抑制のための英断だと思います。 原子力発電のような複雑な仕組みではなく、もっと自然で単純な発電方法で達成できるよう、皆で工夫しましょう。

震災から10年経過してもなお、避難生活をされている方が数多くいます。 土壌が汚染され、風評被害もあり農業に復帰できない方々も多いと聞きます。あれだけの大規模が災害を起こしたのですから、経験から学び、まず、人体、環境への影響度から、「放射能ゼロ」社会を実現しましょう。

ドイツでは、10年前の福島の事故を機に大きく政策転換し、当時17基あった原子力発電所の停止を決め、予定通り来年2022年にはすべての原子力発電所が停止されます。(ドレスデン情報ファイルより)

日本でもその上で、 再生可能なエネルギーシステムで温室効果ガスゼロを目指すのはいかがでしょうか。

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