気候変動におけるコロナ禍の意味

今回の新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で二酸化炭素の排出量は減っていると感じていると思いますが、実際どれくらい減っている思いますか。

出典:環境省資料 https://www.env.go.jp/council/06earth/04-chikyu-bukai-siryo03.pdf

上記のグラフからわかるように、過去の世界大戦、オイルショック、金融危機の際よりも大幅に減少しています。これは何を意味しているのでしょうか。1つ言えることは世界的に経済活動をストップしたことで、大幅に減少したという事実です。言い換えると現在までの経済活動がCO2排出量の原因だということです。しかし、この感染の収束後に今まで通り経済を再開してしまうと上昇に転じてしまいます。

今回の危機で一度立ち止まる機会を得ました。そして過去最大の結果を見ました。考え直す時なのかもしれません。我々の来た道が間違っていた。引き返すべきであると。しかし新聞紙上では、現在の状況を維持した上で、二酸化炭素を地中に埋める技術の記事が話題になっています。そのような難易度が高く、他の環境へのリスクがある複雑な手法より、もっと簡単でシンプルな手法があるように思います。

この機会を活かせるかどうか。方向転換できるかどうかで未来は決まるような気がします。