
更新情報
’23 1/27 フィリピンの研修員のRJさんのプロジェクトが経済開発庁の革新的プロジェクトに採択(JICAページ)
10/1 研修中に作成された各国のビジョンの絵(2回目)とビジネスモデル案を各国のページに追加しました。(マラウイを除く)
9/28 持続可能な食料システムとパーマカルチャーを追加しました。
9/27 北海道の事例(十勝川浄化センター、よつ葉乳業)を追加しました。
9/24 フィリピンの民族舞踊・音楽のページを追加しました。
9/24 北海道の事例(満寿屋商店、やぶ田ファーム、帯広の森)を追加しました。
9/23 最初の演習である「ビジョンの絵」を各国のページに追加しました。
9/18 フィリピンの帰国研修員のプロジェクトページ公開しました。
9/17 「サステナビリティ クイズ」を追加しました。
9/16 研修参加国の概要、民族舞踊追加しました。
ページの説明
こちらのページでは、9/13-30まで実施されるJICA研修「戦略的マネジメント・マーケティングによる持続可能な地場産業振興」2022Bコースでの主に持続可能な食糧システムに関する学習内容を研修の進度に合わせて逐次公開して、楽しみながら一緒に持続可能な農林水産業を中心とした地域づくりを考える機会にしたいと思います。
サステイナビリティ(持続可能性)とは
サステイナビリティ(持続可能性)は、以下のように定義されています。
“持続可能性とは、将来世代がニーズを満たすことを妥協させることなく、現代世代のニーズを満たすこと。” – UN Brundtland Commission in 1987.
簡単に表現すると、それは子供の世代、孫の世代のことを考えることです。(詳細はこちら「サステイナビリティとは」)
サステイナビリティ クイズ
サステイナビリティに関する簡単な5問のクイズに回答しながら学んでみましょう。(回答後すぐに正解が表示されます。)
ありたい地域の姿
まず最初に、私たちが暮らす地域が「こうなったらいいなあ。」と思うありたい姿を描きます。

持続可能な食料システム
理想の地域を達成するため、どのような持続可能な食の循環が必要かをシステムで考えます。農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」を参考に食の循環と達成のための支援方法を考えます。
持続可能な地域づくり(パーマカルチャー)
持続可能な地域を食の循環を中心にシステムとしてデザインする「パーマカルチャー」の手法を活用することで、持続可能な開発目標(SDGs)の17の目標もバランスよく取り組むことができます。
パーマカルチャーとは、パーマネント+アグリカルチャー(永続する農業)とパーマネント+カルチャー(永続する文化)の2つの意味を含んでいます。
以下のリンクで過去のパーマカルチャーに関する記事をまとめています。
研修の後半では今回紹介した各国の伝統舞踊・音楽を含む文化と農業を中心とした食料システムを次の世代につなぎ「ありたい姿」を達成するためにパーマカルチャーの具体的な手法を学びます。
ケーススタディ(北海道の事例)
研修の中で学ぶ北海道の事例の一部を紹介します。
持続可能な加工・小売り
満寿屋商店
地元では「ますやぱん」として知られる「100%十勝産の小麦使用」をはじめ、地元食材を利用した「地産地消」の取り組みを推進するベーカリーチェーンです。
満寿屋商店のビジョンは「2030年とかちがパン王国のなる。」です。
地産地消の取り組みの歴史はこちらのページで確認できます。
また、ビジョンの絵、今後の自然の恵みでパンを焼く「自然ベーカリー構想」などは以下の記事で確認できます。
持続可能な加工
よつ葉乳業
よつ葉乳業は農家の方々の長年の努力で設立された乳業会社です。地域との共存、リサイクル、排水の浄化にも取り組み、今後の持続可能な酪農・乳製品事業の展開が期待されます。
よつ葉の約束(よつ葉乳業ホームページ)
持続可能な生産
やぶ田ファーム

やぶ田ファームでは「自然界の循環を畑で再現すること。」を基本に有機JAS認証も取得し、無農薬、無肥料で野菜の生産と加工をしています。また、農作業を通じて生きづらさを抱えるひとたちを支える活動も支援しています。
資源・環境の保全(原料)
帯広の森
帯広の森は昭和50年より100年計画で、市民が参加し森づくりをしています。市民の憩いの場となっており、年間を通じて環境教育につながる様々なイベントが開催されています。
またこの4平方キロメートルにおよびベルト地帯の森は市街地を隣接する木々が茂る2つの大きな川とともに囲み、自然を活用した防災の役割も果たしています。(グリーンインフラストラクチャー)
循環・リサイクル
十勝川浄化センター
十勝川浄化センターでは帯広市と周辺の町村の下水を微生物の働きを活用した活性汚泥法により浄化し、十勝川に放流しています。川の水の浄化および、地域の伝染病の予防、衛生環境の維持の役割を果たす十勝地域になくてはならない施設です。また処理後に発生する汚泥はたい肥化され農地に還元し、資源の循環にも貢献しています。
帰国研修員の実践事例
すでに研修に参加し、実践している帰国研修員の事例を紹介します。
国名をクリックするとプロジェクトの内容が確認できます。

農水省、環境省、消費者庁の連携により、持続可能な農業、食の循環の形成を促すため実施される「サステナウィーク」(9/17-27)のイベントの1つとして「サステイナビリティ祭り2022」を開催しています。この期間中に賛同するプロジェクト(あふの環プロジェクト)メンバーの企業、団体により様々取り組みが実施されています。