設立にあたって

マネジメントの楽しさを共有したい。

私が最初にマネジメントを経験したのは約20年前の中南米の農業プロジェクトでいきなりマーケティング部門を任された時でした。それまで国内でサラリーマンとして働いていた私にとってそれは衝撃的な出来事でした。

マネジメントに携わることによる大きな責任と農作物という日持ちしない商品を扱うことにより判断を間違えると大きな損失を出すことになり当時はストレスがかかる日々でしたが、今振り返るとそれまでにない成長をしたと確信できます。その成長の大きな要因は当時の「地域の人たちの生活向上のために貢献したい。」という思いと、「現地の人たちの一緒に向上しようという意識の共有」があったからだと思います。これがなければプレッシャーに押し潰され途中で帰国していたかもしれません。

マネジメントは通常の業務をこなすこととは大きく異なります。だからこそ難しさもありましたが、帰国時には農家の方・プロジェクトのみんなから感謝されるという、楽しさもありました。この難しさと楽しさを多くの人と共有したいと思いました。

Better management for a better world (よりよいマネジメントでよりよい世界を)

帰国後、しっかりと経営を体系的に学ぶため働きながら大学院に進んだ後、地方で起業し早いもので10年以上経ちました。この間に携わった経営に関するコンサルティング、経営教育をしながら学んだこと、国内、海外のマネジメントに係る方々と交流、先輩経営者の方々から学んだことを通じて「理想とすべきマネジメントの姿」が明確になりました。これをこれからマネジメントに携わる方々、更なる高みを目指す方々と共有できればと思います。

起業してわかったは、まず自分自身をマネジメントすること、「セルフマネジメント」の重要性です。「独立自尊」の精神で、物理的・精神的に独立し、しっかりとした倫理観を持ち、人格形成に努めることです。その上で初めて経営学の知識を実践することが可能となります。このマネジメントにおける「心技体」を科学的な根拠をもとに体系化して整理した上で、現代社会における武道とも言えるマネジメントを「マネジメント道」として個人のレベルに合わせて武道のように皆で稽古しながら段階的に習得できる場を作りたいと思います。

「意義ある目的」を目指しマネジメントを志す人たちがお互いに研鑽、実践し「マネジメント道」を歩んで行ければ、きっと何か社会によい影響を与えることができると確信しています。 私もこの道を進んで行きます。一緒に「自分が納得できる」マネジメントの実践をめざし一歩ずつ確実に歩いて行きましょう。

システム思考・マネジメント

error: Content is protected !!