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道徳とは

道徳とは

 人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。(デジタル大辞泉)

要するに「人として正しいこと」を自発的にできるようになることですね。法律により強制されるから行うというのではなく、法に従うのはもちろんですが、それ以前に「人として」どうすることが理想的かを考え、行動することです。また「道徳」ですので文字通り徳を積むための道でもあります。徳を積み人格を高め、「高尚なる生涯」を過ごすための基本的な考えです。

この道徳の学びは海外では宗教を通じて学ぶことが多いようですが、日本では寺子屋では主に儒教に四書をもとに、この道徳を中心に学び、戦前の学校では正式な科目として「修身」として学ばれました。戦後は学校では道徳の授業はありますが、授業のコマ数はかなり少ないように思います。よって家庭で親から学ぶしかない状況です。

このような状況も影響しているかもしれませんが、人としてのモラルに関わる問題が増えているように思います。これからはより個人としての責任ある行動が求められる世の中になると思いますので、このセルフマネジメント、人生の原則である「道徳」をしっかりと常に意識する必要があります。

日本での道徳観念への影響が強い儒教では主に以下の5つの徳が提示されています。

  • 仁:人を思いやること
  • 義:利欲にとらわれず、なすべきことをなすこと
  • 礼:「仁」を具体的な行動としてあらわしたもの(尊敬、謙譲)
  • 智:道理をよく知り得ていること
  • 信:友情に熱く、言明にたがえないこと、約束を守ること、誠実であること。

これら5つの徳を人生の原則にし、生活しましょう。