スティーブジョブスと武士道

アメリカを代表する現代の起業家としてスティーブ・ジョブスを上げる人が今でも多い。このアメリカの起業家と武士道は一見相容れないように思われるが、実は本質的な部分で意外な結び付きがある。

2005年のスタンフォード大学の卒業式での「伝説のスピーチ」

このスピーチの中で、彼は3つのこと:1.点と点が繋がること。2.愛と喪失 3.死について話しているが、今回は最後の「死について」に注目する。

 

「毎日、今日が最後の日だと思って生きていれば、いつかそれが本当だと確認するだろう。」

彼はこの言葉を聞いて以来、

毎朝鏡を見て、「今日が自分の最後の日だとしたら、今日やろうとしていることが本当に自分のしたいことか。」を問いかけ、何日も続けてその答えがNoの場合、何か変えなければいけない

と決めた。

また、今日が最後の日だと常に意識することは人生において大きな決断をする際のもっとも重要なツールである。

なぜなら、死に直面した場合、他人からの期待、名誉、恥をかく、失敗することの恐怖はなくなり、本当に重要なものだけが残る。

ことも、理解した。これは自分が本当にしたいこと、すべきことを判断するツールとして非常に有効である。 これにより道徳的、倫理的判断にもなる。

 

これは武士道の書のひとつである「葉隠」にある

「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」

「平素から必死の覚悟でいるならば、どうして賤しい振る舞いができよう。」

山本常朝著(奈良本辰也訳編) 

に通じる考え方である。

 

これは単なる偶然ではなく、ジョブスは創業前から禅を学んでおり、ここからこの考えは来ていると考えられる。

死を意識することで、自分の意思決定に倫理的・道徳的な誤りがないか確認できる。 またそうすることで、本当の自分がしたいこと、なりたい自分を発見する。起業を含む何か新しいことにチャレンジする際には最初に考えるべきことである。

このツールを活用し、限りある人生を「ありたい自分に」、「心の声に基づいた行い」に使い充実したものにすべきである。

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