マインドセット(意識)を変えることで起こる変化

同じ仕事をしても、積極的に取り組める人とそうではなくストレスを感じる人がいる。この理由の一つに仕事への意識(見方)の違いの影響が考えられる。ある事象に対するレンズあるいはフレーム、見方を「マインドセット」と呼ぶ。

このマインドセットを変えることで、姿勢だけではなく、生理的な体の変化を実証した研究がある。2007年にハーバード大学のエレン・ランガーとアリア・クラム(現在スタンフォード大学助教)がホテルの客室係を対象にした実験である。(英語論文

私たちを含めて、忙しく仕事をしていても、「仕事を良い運動」と捉えて行っている人は少ない。ホテルの清掃は体を使った仕事であり、ある程度の体力を日々必要とする。7つの異なるホテルの84名の客室係を2つに分け1つのグループには「仕事を通じてよい運動をしていること。」を告げ、もうひとつのグループはその情報を伝えなかった。4週間後に両グループの体重・血圧・体脂肪等を計ったところ、どちらのグループもこの4週間に食事を変えたり、仕事の量を変えなかったが、「よい運動である」ことを告げられ、そう意識した客室係はどの値も大きく減少していた。自分の仕事が「体に良い」という「マインドセット」に変わったことだけで、体に対する良い変化が起きたということである。また仕事に対する意識も向上したことも予想できる。あなたも「マインドセット」を変えることが出来れば、普段の生活の中で何か良い効果が得られるかもしれない。

Photo: Service Shot – Room Attendant by Roderick Eime

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